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Web3業界の著名人に聞いた「2024年の振り返りと2025年の展望」


2024年も終わりに近づいていますが、この1年でコミュニティ業界でも色々なことがありました。

今回は「年末特別企画」として、コミュニティ業界と関わりの深い「Web3業界の著名人に聞いた、"2024年の振り返りと2025年の展望"」という記事を作成しました。多様な方々に同じ質問をお伺いし、その回答をまとめて掲載しています。ご自身の振り返りや、2025年のWeb3業界を展望する際の参考になれば幸いです。


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palpalさん


・web3ユーザーズコミュニティ『PalAcademy』主宰(2,000名超)
・stand.fm課金登録者800名超
・web3 × Adtech事業開発企業『BlockSky』共同創業者

(X:https://x.com/palpalNFT)
(stand.fm : https://stand.fm/channels/630f017d8b069b4d0fb33767…)
(Voicy:https://r.voicy.jp/GZV0l50EVW7)


2024年の振り返り​​​​​​​

- 2024年、ご自身の活動を振り返ってどのような年でしたか?

年間を通しては、web3×Adtech事業のチャレンジとミームコイン投資のチャレンジで染まった一年でした。

また情報発信者としては、ベア相場で閑散とした期間中も地道に活動を積み重ねた結果が実り、様々な経験をさせていただけた一年でした。


- 2024年のWeb3業界を一言で表すなら何でしょうか?また、その理由を教えてください。

時代の転換期。

クリプトを推進するトランプ大統領当選、Q4からのAI × web3の台頭、業界の流れとしてインフラ層の開発中心からアプリケーション層の開発中心への転換、アメリカと中国が共にクリプトに強気な姿勢など、あらゆる面でこれまでにないほどweb3にとって時代の転換期と言える出来事が多かった年と言えます。


- 最も印象的だったWeb3業界のニュースはありますか?また、その理由を教えてください。

トランプ大統領によるBTCの米国戦略的準備資産計画。

米国が準備資産に採用するということは、いよいよBTCが立派な資産として世界中が認めるということになります。また、大統領といえども準備資産への採用は独断できず、あらゆる機関の承認やプロセスを経る必要があります。

そういった準備資産に採用されるということは、世界の金融経済にとって最重要な出来事であり、時代の転換期でしょう。そして、あらゆる先進国が追随するでしょう。

日本も動かざるを得なくなると思いますし、そうなって欲しいものです。


- 記憶に残ったWeb3プロジェクトやクリエイターはありますか?また、その理由を教えてください。

$GOAT。

AI × web3の時代が来ると何年も前から言われてましたが、まさかpumpfunというミームコインプラットフォームから誕生したAIコインが、AIとweb3の統合という風穴を開け、時代を推し進めるとは思ってもいませんでした。良い意味でかなり衝撃です。


2025年の展望

- 2025年のWeb3業界、注目のキーワードは何だと思いますか?また、その理由を教えてください。

web3 × AIエージェント。

私は日々、あらゆるVCや投資家、リサーチャーのレポートを数多く読んでいますが、2024年Q4以降はほとんどがAIエージェントに関する内容です。またweb3外でもAIエージェント時代が来ると言われており、イーロン・マスク氏は、2025〜2026年にAI技術が飛躍的に進化すると予測しています。一方、他の識者はその進化がAIエージェントの普及を加速させると考えています。

トップAIコインのひとつ『ZEREBRO』の開発者Jeffy氏によると『web3はAIエンジニアにとって夢を実現できる市場』だそうです。web3 × AIエージェント(およびAIインフラ)の市場は、2025年に世界を席巻すると確信しています。


- 今後躍進しそうな注目領域はありますか?

AIコイン


- 2025年の抱負を教えてください。

これまで通り、目の前にあるやるべきこと、やりたいことを積み上げていくのみです。


paji.ethさん


Tokyo Otaku Mode創業者兼COO/アニメチェーン創設メンバー

(X : https://x.com/paji_a)

2024年の振り返り

- 2024年、ご自身の活動を振り返ってどのような年でしたか?

2025年の”本番”に向けて事業の仕込みができた一年でした


- 2024年のweb3業界を一言で表すなら何でしょうか?また、その理由を教えてください。

ミーム的な盛り上がりの裏側にある本質的価値を考えさせられる一年でした


- 最も印象的だったWeb3業界のニュースはありますか?また、その理由を教えてください。

トランプ大統領返り咲き


- 記憶に残ったWeb3プロジェクトやクリエイターはありますか?また、その理由を教えてください。

SNPIT。日本発でもっともコミュニティが盛り上がったブロックチェーンゲーム


2025年の展望

- 2025年のWeb3業界、注目のキーワードは何だと思いますか?また、その理由を教えてください。

原点回帰、文化創造。本質的価値が問われる一年に


- 今後躍進しそうな注目領域はありますか?

LINEミニゲーム関連


- 2025年の抱負を教えてください。

ブロックチェーン業界の次の非連続的成長は2025年に来る!その前提で果敢なチャレンジを引き続き行なっていきたいです


全力まんさん

NFT KOL, maketer / NFTの市場分析やニュースを投稿してます

(X : https://x.com/zenryoku_eth)

2024年の振り返り

- 2024年、ご自身の活動を振り返ってどのような年でしたか?

私は会社員かつ個人で活動している身なので、今年は特に目立った活動は行なっておりませんでした。NFTは一年を通じて冬の季節でしたが、情報は追うようにしておりました。


- 2024年のweb3業界を一言で表すなら何でしょうか?また、その理由を教えてください。

ミーム。

ミームが盛り上がった要因として、コミュニティドリブンな盛り上がりとそのニーズが今年あったからだと思います。プロジェクトチームだけでなく、多数の個人投資家やユーザーが情報を拡散し合い、「共感」と「ネタ」をナラティブに変換して一気に話題を形成する流れが加速していきました。

Web3とSNSの親和性が高まる中、ミームを武器に拡散・共感を得る手法が今年は飛躍した年とも思います。XやTikTokなどでミームが自然発生的に拡散されることでプロジェクトに一気に熱狂が集まる構図は、今後もみられていくと思います。


- 最も印象的だったWeb3業界のニュースはありますか?また、その理由を教えてください。

ハイパーリキッドのエアドロ。

今年は半減期によるクリプト業界全体のバブル相場に備えて、各プロジェクトがローンチに備えていた年でした。様々な大型エアドロが毎週のようにローンチされる中でハイリキのエアドロは少なくて数百万円・多くて数十億とかなり高額なことで印象的であったと思います。

No VCである事でユーザーのエアドロップ割り当てが大きかった要因もありますが、シンプルにプロダクトが洗練されていて非常に使いやすかったです。プロジェクトをローンチするにあたり、上場戦略やプロモーション、どこをVCとして迎え入れるか等を考えがちですが、単純にプロダクトが良いものはユーザーが付いてくることの証明になったと思います。


- 記憶に残ったWeb3プロジェクトやクリエイターはありますか?また、その理由を教えてください。

RTFKTの運営事業撤退。

RTFKTはNFTスニーカーなどデジタルファッションで急成長を遂げ、特に村上隆氏とのコラボ「CloneX」で約680億円もの売り上げを達成し、ナイキに買収されるなど一躍注目を集めるNFTプロジェクトでした。

ホルダーへのエアドロップや現物商品の提供といった施策は好評を博したものの、継続的な課金策がコミュニティとの溝を深め、巨大企業ナイキによるトップダウン型の意思決定は、Web3特有のボトムアップ型カルチャーとの相性が悪く、ユーザーの不満が噴出。結果として2025年1月には運営事業を終了するに至りました。

急成長と急下降が同居する失敗談として、Web3における“大企業参加の難しさ”を象徴するプロジェクトになったかと思います。


2025年の展望

- 2025年のWeb3業界、注目のキーワードは何だと思いますか?また、その理由を教えてください。

AI agent。

2025年で注目したいキーワードの一つは、やはり「AIエージェント」です。今後の応用としてAIが意思決定を担うDAOやマルチチェーンでの自動トレード、さらには動的NFT(オンチェーンデータやSNS上の反応などリアルタイムのインプットに応じて、NFTの見た目・特典が変化)など考えられます。

複雑なタスクを自律的にこなすAIエージェントの進化によって、これまで以上に効率的かつ透明性の高いエコシステムが実現されると思います。2025年でどこまで実装されるかはわかりませんが、AIエージェントがコミュニティ活動において長期的な運用・保守をサポートする事例が期待されるとも思います。

一方で、AIがトランザクションやコミュニケーションを自動化する反面、「人間であること」を証明する仕組みも重要度を増していくと思います。生身の人間同士の交流や信頼の醸成をいかに守るかが大きな課題となりそうです。こうした技術革新と人間性のバランスをどう取るか議論する事が、2025年のWeb3における大きなテーマといえると思います。


- 今後躍進しそうな注目領域はありますか?

上記のとおりAI agentに注目です


- 2025年の抱負を教えてください。

2024年と変わらず、クリプトの情報を追っかける日々だと思っております。



以上、3名の方の回答を紹介させていただきました。


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