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DiscordがLINEと違う魅力とは?ヘビーユーザーが語る心地よい使い心地

この記事は複数サーバーに参加し普段からDiscordを使っているヘビーユーザーの方に、その利用方法をインタビューした記事になります。

Discordを活用したコミュニティ構築に興味がある方も多いと思いますが、すでにDiscordを利用している人は盛り上がっているコミュニティのどこに価値を感じているのか、そのリアルを知るきっかけにしてもらえればと思います。

それではどうぞ!

Discordの使用状況

-まずは簡単に経歴を教えてください

職場の関係もあり名前は「匿名くん」とさせてください。年齢は23歳で、仕事としてはVTuber事務所でタレントマネジメントをやっています。

大学2年生の頃からインターンをやっていました。1社目が新規事業やコミュニティをやっている会社で、2社目がフィンテックの上場企業、3社目が主にZ世代の女性芸能人のプロダクションです。個人でもNFTのメディアを運営していた経験があり、その後今の会社に入りました。

期間としては、1社目が1年ほど、2社目が3ヶ月、3社目が1年、メディアが2年、今のVTuber事務所の会社が1.5年ほどですね。


-普段Discordをどのように利用していますか?

ゲーム配信がめちゃくちゃ好きなので、ゲーム配信者がそれぞれ持っているコミュニティに入っています。あとはweb3系のコミュニティや友達とゲームする時に使っていたサーバーに参加しています。

ゲーム配信者は具体的には”けんき”さんや”スタンミ”さんの配信をよく見ますね。最初は自分が好きなゲームがあり、他の人のプレイや上手いプレイを見ていましたが、徐々に配信者のテンションや言い回しが好きになり、ゲームをしなくなっても見続けています。配信の世界観が好きですね。なので、好きなゲーム配信者の人がゲームをしていない雑談配信でも見ますね。そういった好きな配信者のDiscordに参加してる感じです。

出典:https://www.youtube.com/channel/UCNicQVuAQJYlCQKEw1TKn1A

あとは、”VAULTROOM(ボルトルーム)”というゲーム配信×アパレルをやっている会社のDiscordにも参加しています。

出典:https://twitter.com/room_vault

出典:https://vaultroom.shop/


-Discordの中ではどのような活動をするのでしょうか?

見る専門のものが多いですが、”VAULTROOM”では配信者が面白い配信をやっていた時に「この人がこんな配信してるよ!」みたいな情報が流れてきたり、ゲームとは全く関係ないチャンネルで好きな食べ物が流れていたり、村みたいになっています。

また、ゲームやってる人はその”VAULTROOM”のサーバーの中でVC(ボイスチャット)繋ぎながらゲームします。

常に9,000人ほどがオンラインにいてみんながお互いに交流していますね。なので、1日見ないだけで見てない投稿がめちゃくちゃ溜まります…笑

出典:https://discord.gg/xEQEuVHeWQ

流石に全てには参加できないので自分が興味あるゲームのチャンネルに参加して、交流します。

配信者のDiscordでは、配信の感想ややってほしい企画を出したりします。配信者が発信することもありますが、ユーザー同士が出し合うことが多いです。


-Discordはいつから使い始めたのでしょうか?

大学1~2年生の頃から使っていて、最初はクラクラ(クラッシュ・オブ・クラン)をプレイする時に使ってました。

友達とオンラインで繋ぎながら一緒にゲームをやる上で音量の問題があり、Discordを使うようになりました。DiscordはVCで友達と繋ぐこと、そして同じイヤホンでゲームをする時に個人毎に細かく音量調整ができます。LINEでもグループ通話はできますが、細かい音量調整ができません。Disocrdだと、友達毎の声、ゲームの音量の全てを調整できるので快適にゲームができます。

あとは、僕はそこまでしていなかったのですが、周りはネットの友達と一緒にゲームをする時にLINEだと本名がバレてしまうのでDiscordを使っていました。

僕らの世代はそもそもゲームを友達とやることが一般的でした。任天堂のようなゲームは1人でやることもありますが、ApexなどのPCゲームやスマホゲームの中でもPvP要素の強いゲームはみんなでやることが多いです。

そこから使い始め、今でもゲーム配信者を見る中でその人たちがやるDiscordを見続けています。リアルとかけ離れた自分の好きなもので囲まれた空間が1つあると生きやすくなり、心地よいです。余計な雑談なしで好きな話題だけの会話ができますし、極論、他人だからこそ相談できることもあります。歌舞伎町で働いている友達が「源氏名で働いているから人間関係が逆に楽」と言っていたのですが、その感覚に近いのかもしれないです。


-Discordでしか繋がっていない友達はいますか?

めちゃめちゃいます。参加したDiscord内で会話したり、共通のゲームを一緒にプレイしました。気づいたら5年くらい一緒にゲームしていた友達もいます。

Discordでのコミュニティ運営

-なぜここまで人が集まっていると思いますか?

コンテンツよりも人がいるから人が集まるのだと思います。ゲームという共通の価値観があり、いつ参加しても人が集まっているので、安心して参加できます。それが続く内に参加することが習慣になり、より強固な集団ができていきます。


-すでにコミュニティが大きいと新規で参加しづらくありませんか?

そんなことはないですね。いきなり100人の中に入るのではなく、例えばコミュニティ内で「あと1人、3人vs3人のゲーム一緒にやりませんか?」みたいな募集が頻繁にあるので、そういう小規模な集まりから参加します。知らない人とゲームすることは日常なので、怖くはありません。


-失敗するコミュニティの特徴はありますか?

人数に対してチャンネルが多すぎて腐ってるチャンネルがあるとユーザーが盛り上がっていないと感じて他のコミュニティに流れちゃうことはあります。先ほどの話と同じように、人が集まることが価値になり、さらに人が集まるので、サーバー全体の人数や平均参加数とチャンネル数の比率は非常に大切だと思います。”VAULTROOM”はチャンネル数が多いですが、参加者数が多いので成り立ってます。

あとは、コミュニティの色も大切です。例えば”VAULTROOM”はアパレルを売ってるプロジェクトですが、資金力がある人たちが運営しているので、企画が面白く、その裏側を見たい人たちが集まっています。一方、配信者のコミュニティはその配信者の性格や発信内容によって異なります。初心者が交流する場所なのか、ガチの人が集まるのか、その辺りもありますし、どういったコミュニティの色にするのかが明確の方が人が集まりやすいです。


-もしご自身でDisocrdコミュニティを作るならどのような手順で作りますか?

んー、難しいですね…笑

一個のゲームカテゴリに絞って、2000年から2010年だけで流行ったゲームを楽しむ人が集まるコミュニティにします。FPSのカテゴリでめちゃくちゃ上手いプロの人を巻き込んで、その人たちが集まるコミュニティにします。

情報を集めるコミュニティを軸に、その中でも特に洗練されたトッププレイヤーを入れてその人たちが勝手に集客してくれるように報酬設計をするか、人間関係を作っておきます。


-ゲーム以外では難しいですか?

全然で可能で、○○会社のコミュニティなども構築可能だと思います。中身としては、社内の日報も外部から見たら面白いんじゃないかと思うので、それを更新することをフックにしても良さそうです。

そこでしか見れない情報が大事なので、フックとなる情報やコンテンツを作り、そこから人が集まったら派生チャンネルを作ったり、ユーザー同士の交流を生んでいくというステップですね。


-ビジネス観点でのコミュニティの良さはどこにあるとお考えですか?

成熟したコミュニティは人間が人間をグリップしてる状態なので離脱率が非常に低いです。ファン同士で交流し、集客もしてくれる状態なので、ビジネス的にも非常にありがたい存在になります。
先ほどから例に出している”VAULTROOM”は数万円の服500から1,500着が2~3分で完売します。高いものでは15万円の服もありますが、それも即完です。コミュニティの熱狂によって通常のアパレルブランドではあり得ないことが起こっています。異次元です。


-参考になりました、ありがとうございます!

自分のことを話しただけですが、何かの参考になれたのならよかったです!



以上、Discordヘビーユーザーにその利用実態をお伺いしました。

ユーザーだからこその視点が盛り沢山でしたので、自社のコミュニティ構築の参考になれば幸いです!



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